茶石鹸の自主回収は、2011年の5月のことだ。福岡県大野城市の悠香が通販などで販売する茶のしずくの、自主回収に踏み切った。悠香の茶石鹸は、売上300億円、悠香は、九州TOPクラスの通信販売会社に成長していた。
問題なのは小麦由来の成分なのだが、これは、もう2010年10月15日に厚生労働省から通知があったという。小麦加水分解物を含有する医薬部外品・化粧品の使用者がアレルギー症状を発症したと通知されていて、その時に使用者への注意喚起を行なっていたのだ。その2010年10月以降も、計67人がじんまし...
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茶石鹸に限らず、生命に関するような商品、製品で、自主回収を行ったメーカーや販売会社は、過去も多数存在した。販売時点ではわからない瑕疵や危険が、販売開始後、あるいは市場ではじめて発覚することも、今までたくさんあった。その時にこそ、企業の姿勢は問われ、その後の企業や業界にも大きな影響を与える。2010年10月に危険であるという厚生労働省の通知を受けながら、どうしてその時点で、リスク、危険のある事実を、大事な顧客に公表しなかったのだろう。それを理由に販売を一時ストップし、2ヶ月先の新製品のリリースまで...